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HACベクターの利用

HAC技術を基にさまざまな遺伝子の搭載を可能にしたツールがHACベクターです。従来のベクター系が抱える問題を克服する理想的な遺伝子発現ベクターとして利用できます。

HACベクターの特徴は、
(1)宿主細胞の染色体遺伝子を破壊せず、核内で独立して存在する。
(2)細胞増殖過程で安定に次世代細胞に維持される。
(3)ゲノム由来の調節領域を含めた巨大な遺伝子領域を導入できる。(< 300kbp)
(4)種々の生物種、細胞種に移入することができる。
(5)搭載した遺伝子は宿主細胞の生理的発現制御をうける。

通常の遺伝子の挿入時に生じる予想の出来ない変異(癌化などの原因となる)を排除できる点や、ウイルスベクターのように細胞毒性を持たない点が、将来の遺伝子治療や再生医療等の分野での応用が考えられます。

これらに加え、HACベクターはマウス胚性幹(ES)細胞への導入、マウス個体での維持継承や組織特異的な遺伝子発現が可能であることを確認済みです。

HACベクターの特徴を生かして、ゲノム機能解析、細胞内での物質生産、ヒト化モデル動物の作出、遺伝子・再生医療への応用など様々な研究への利用が期待されます。

哺乳類細胞で外来遺伝子の発現を必要とする場合、トランジェントな状態での一過性の過剰な発現や、安定形質転換株での一般的に低いレベルかつ不安定な発現量で困っていませんでしょうか?HACベクターは様々な細胞で、安定な発現を長期間維持できます。

クロモリサーチではこれまでの知見を最大限生かし、HACベクターを応用利用した研究サポートをいたします。わたしたちの技術とノウハウをもとに、それぞれの研究目的にHACベクターを利用する最適な開発計画を提案いたしますので、お問い合わせください。

ご質問や受託研究のご相談は以下の問い合わせフォームよりご連絡ください。

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詳しくは、株式会社医学生物学研究所のウェブサイトをご覧ください。


HACベクターを用いた応用研究の紹介

HACベクターにより、ヒトβグロビン遺伝子座を保有するマウスを作成し、グロビン遺伝子の発現制御について解析しました。マウス骨髄や脾臓由来の血球細胞では、ヒト型βグロビン遺伝子が特異的に発現されている一方で、皮膚などでは発現が抑制されていることが明らかになりました。この結果は、HACベクターの遺伝子がマウス内在性の遺伝子と同様な制御を受けることを示しています。

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